下山さん 体験記

2009年 男児出産(3人目)

お産は病院でするものだと思っていました。
体験記など自宅出産や助産院での分娩した方の話を読んで、そういう方法もあるのかと思ったものの、里帰り出産でしかも田舎なので近くに助産院がなく、迷わず病院での出産を選びました。
最初の子は陣痛促進剤を使っての出産だったので、急にくる激しい痛みが辛くもう当分は妊娠したくない!と思ったほどです。
二番目の子も同じく里帰り出産でした。
上の子を実家に預けて一週間入院しました。この時は自然分娩で、二人目ということもありスムーズに出産できました。
ただ、たまにしか会ったことのないおばあちゃんの家に二歳半の子を預けて…というのがかわいそうでした。
今思えばそれが自宅出産に至る経緯なのかもしれません。
三人目の妊娠がわかった時、長男5歳幼稚園に通っていました。
里帰りはまず無理、病院に入院中、園の送り迎えや長女の面倒はどうする?陣痛が来たら二人連れて病院に?…色々な事が頭をよぎりました。
そんな時、自宅出産があることに気づきました。それなら子どもが寂しい思いをする事もなく、家を空けずに出産できる!早速、保健センターに電話をして助産師さんを紹介してもらいました。
私にとって助産師さんとの出会いは今までの妊娠~出産までの在り方をくつがえすものでした。
まず、健診に行かなくても自宅に来てくれます。長い時間待たなくてすむのです〓これは小さい子ども連れにはありがたいことでした。
しかもお灸やオイルマッサージをしてくださり、日頃二人の子を追いかけまわしている私にとって至福の時でした。
出産の時は母に来てもらい身の回りのお世話と子どもをみてもらいました。自宅で〓と母の世代ですら病院出産が普通なのに、あえての選択に戸惑いもあったようです。
長男の冬休みが終わる日、陣痛がきました。何とかみんなが休みの日に産みたい〓お腹の子に願いが通じたのでしょうか、家族が見守る中、リビングが分娩室になりました。
助産師さんが前日にお灸をして血行をよくし、お産の時はスペシャルブレンドのオイルを作ってきてくれました。いい香りが部屋いっぱいに広がってとても癒されました。
定期的にやってくる陣痛のたびに助産師さん三人がかりでマッサージ。
私は腰が痛くなるタイプのようで、一番痛い時に腰をギューっと押してくれると痛みが和らぎました。あとは自然にまかせ、自分のしやすい体勢ですんなりリラックスして産むことができました。家族が見守る中赤ちゃんのへその緒が切られました。子ども達は訳が分からなかったと思いますが、私は大満足のお産をすることができました。
今までのお産は心電図を計りながら男の先生が会陰切開と縫合をする。機械的なお産しか知らなかった私にとって目からウロコでした。   人間って動物なんだなぁ、自然に産めるんだーと改めて認識しました。母もすごく感動して、こんな産みかたもあるのねぇ…と涙ぐんでいました。自宅出産の素晴らしさは精神的にも、肉体的にもリラックスして、何より家族に囲まれてできることだと思います。みんなで共有した出産はその後、主人や子どもが赤ちゃんの面倒をよくみてくれました。  設備の整ってる病院のほうが何かあったとき安心ですし、人それぞれお産に対する考え方がありますが、選択肢の一つに自宅出産があるんだよ、きっと満足できるお産になるよ!とお伝えしたいです。

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